どうもこんにちは。
マーケティングとクリエイティブの世界を頻繁に行き来している、企画構成作家の飯島裕之(KunKun)です。
タレント・恋人・友人・ブランドなど、対象となるものは違えど『普段とは違う一面を魅せられた時に心が奪われてしまった!』という経験は誰しも一度はあるかもしれません。ジーエーピーってヤツですね。←言いたいだけですごめんなさい。
「ギャップにやられて好きになった!」
「ギャップにやられて更に惚れた!」
「まさかのこのブランドがこんなデザインを!(買い確定)」
そんな『ギャップ』の魅力や中毒性について。ファン歴22年、プロレス好きの僕が愛して止まない『善悪の究極の二面性を併せ持つ天才レスラー・武藤敬司さん』の魅力を紐解きながらお伝えしていきます。
場合によってはギャップ萌えとギャップ萎えにキレイに分断されてしまう事もあるのが二面性の恐ろしいところですが、その辺についても考察していこうと思います!※すべて筆者の個人的見解に基づくものです
この記事に書いてあるのはこんな事
『武藤敬司』は2つの顔でファンを虜にし一躍トップに上り詰めた天才レスラー
武藤敬司さんは1990年代から2000年代にかけてプロレス界を牽引したプロレスラーです。
昨今はタレントとしても活躍していて、TVやYouTubeなどで目にする機会も増えていますよね!
プロレスに必要なパワー、スピード、テクニック、センス、身長、筋肉量、ビジュアル、オーラを極めて高い次元で併せ持った選手としてファンや関係者からは「天才」「平成のミスター・プロレス」と称されています。今は今でスキンヘッドにヒゲスタイルで渋くて格好良いですが、昔はジャニーズ系レスラーなんて言われていたみたいですね!
そんな天才のもう1つの顔として『グレートムタ』という名義のペイントレスラーが存在します。(←ご存知ない方はちょっと混乱していると思いますが頑張ってついてきてください)
天才武藤敬司のもう1つの顔『グレートムタ』は超極悪ヒールのペイントレスラー
ムタに関しては僕が語ると文字数がえげつない事になるので衝動を抑えながら出来るだけ簡潔に書いていきます(笑)
グレートムタは武藤敬司の第二の人格とされ、ベビーフェイス(善玉)である武藤さんに対し魔界の住人という極悪ヒール(悪役)のレスラーです。とはいえ、アメリカでのネームバリューは高く、人気・知名度ともに日本人レスラーの中ではトップクラスのメジャーリーガーです。
ファイトスタイルは残虐そのもので、毒霧・鉄柵・ビール瓶・机・パイプ椅子と反則攻撃のオンパレード。何を隠そう、僕が人生で初めて観たプロレスの試合が『グレートムタvs新崎白使人生』だったわけですが、武藤敬司の時との華やかでスキルフル・正々堂々な試合運びとのギャップが凄すぎて、同一人物だと知ったのは数ヶ月も後のことでした!
武藤敬司=グレートムタと知ってからは、さらにファンになってのめり込み、もはや脱出不可能となりました。もうなんだろ…20年以上追っかけているのでもはや恋に近いですよね(笑)
プロレスが好き!というよりは武藤敬司(グレートムタ)の一挙手一投足が好き!みたいな感じで。試合だけじゃなく、握手会やサイン会なども行きまくったなあ。。
武藤敬司名義での試合頻度に比べ、グレートムタでの試合頻度は極めて低く、ドームクラスの会場をおさえてのビッグマッチイベントでないとなかなかお目にかかれないのですが
稀に出場するグレートムタでの試合の時は、普段のエースゆえに抱える鬱憤を晴らすかのような(笑)そんな自由な試合内容がまた、多感で血気盛んな思春期の僕には魅力的に映ったものです!
ギャップが人を魅力的に映す要素であるのは間違いない…がしかし
そんな武藤敬司さんの名言で「プロレスとは世界の本質の縮図であり世を映す鏡である」というものがあります。
それで言うと、プロレスにおいて1人の選手が変幻自在にキャラクターを変えて正義と悪の両方を担うというのはなかなか稀なケースですし、日常生活で二重人格者が隣にいたら結構ヤベーです。
とはいえ『二面性やギャップが生じるからこそ惹かれてしまう事』って日常でも往々にしてあるわけで
例えば
- 外見は怖くて近寄りがたいのに、内面は気さくで親しみやすかった
- 見た目はイケイケで派手な印象なのに、実は家庭的だった
- 無口で無愛想な印象なのに笑った時の笑顔が素敵だった
- ふざけているように見えて礼儀やマナーを大切にしている人だった
などなど。
どうやら事実ギャップ萌えって存在するよね!という。(心理学的に、正しくはゲインロス効果という)それを僕が初めて実感したのが、今思えば中学生の時武藤敬司さんを通じて!だったわけです。
とはいえ、逆ギャップ(ギャップ萎え)というのが存在するのも事実ですよね?例えば
「しっかりしてそうに見えたのに行動を共にするようになったらだらしなくて幻滅!」
「誠実だと思っていたのにお酒を飲むと下ネタを連発されて幻滅!」
みたいな。こう比較すると『イマイチだけど実は良い!』がギャップ萌えの基本っぽいですが、とはいえ、以下のような人も存在しませんか?
「普段はしっかりしているのにだらしない部分もあって可愛い」
「普段は無口なのにお酒の席ではムードメーカーで下ネタだって嫌味がなくて最高」
…もう、こうなってくると『魅力的な印象になるギャップ萌え』と『悪い印象になってしまうギャップ萎え』の違いがよくわからなくなってきますが、僕の中での答えは明確にあります。
そもそも一定の条件が整っていないとギャップは有効化しない
良い面も悪い面も持ち合わせている(0か100かで計れない)僕ら人間にとって、ギャップや二面性というのは必ずついて回るものです。
が、それ次第ではポジティブな印象にもネガティブな印象にも振れる可能性がありますよね!
よく恋愛テクニックみたいに取りあげられる要素でもあるけれど、そもそもギャップというのは相手が感じて判断するものなので、自分自身を相当俯瞰して見れていないと効かそうと思って効かせられるものではないです。
とはいえ、ポジティブにもネガティブにも印象が変わってしまうので、ギャップや二面性が有効に働くポイントというのは抑えておく必要があると思います!
僕の中では以下のように2つあります。
・振り幅の広さ
・良し悪しの割合
お伝えしていきますね。
1,結局振り幅がないとギャップは効かない
僕の中で答えの1つとしては『自分はもちろん他人も認めるくらい1つを磨いて突き詰めろ』ということです。
ギャップ萌って振り幅が広くてはじめて起きる現象なんですね。振り幅が狭いとそもそもギャップが効かないんです(←もはや日本語として正しいのか定かじゃないw)
例えば、武藤さんの例で言っても『誰もが認めるくらいの超天才エース』というフリが効いているから、ムタになり凶器で相手を血ダルマにするような極悪非道の試合展開してもブーイングでなく大歓声が起こる。(←ちょっと異常ですよね)
これって実は、パワー、スピード、テクニック、センス、身長、筋肉量、ビジュアル、オーラなど実力を高水準でつきつめて超正統派のイメージが定着しているからこそ成り立つんです。
もし仮に、武藤さんにそもそものエースとしての人気や実力がなかったら、顔にペイントをし極悪非道のファイトスタイルをやったところでファンは惹きつけられなかったと思いますし「ガッカリした」みたいな声も出ていたのではないかと思います。
実際、他のレスラーも『武藤とムタの二面性』に憧れ、別人格のヒールキャラを打ち出したりしていましたが振り幅がないのでイマイチ支持されることはありませんでした(大仁田厚さんのグレートニタや高田延彦さんのエスペランサーなど)
プロレスラーで例えてしまいましたが、日常においても同じ事が言えて
例えば僕の場合だと人見知りで人相が悪い(顔が怖い)です。おまけに筋肉質でダンサー時代の名残で威圧感もある。
だもんで、第一印象はめちゃくちゃ良くない!ですが、もう迎合するのも面倒ということもあり第一印象が良くない人を徹底しています。ですが、この徹底した特徴があるから、実際に話して爆笑を取ろうもんならものすごく印象良く残る!というのはあるかもしれません。
お笑いなんかで言えばフリが効いていないとボケやツッコミのシュートを決めてもドカンと沸かないのと似ているかもしれませんね(お笑いはにわか)
2,理想は"9:1"!良い側面と悪い側面の比率が萌と萎えを分ける
ギャップというのは『普段のその人のいつも見てる一面とは少し違う一面を垣間見ること』によってグッと印象が変わる事を言うわけですが、ギャップ萌えに覆す時って「ほんの一瞬の顔」「たった1回の出来事」などの稀な出来事が起こった時だと思っていて。
例えば、ドラえもんに登場するジャイアンは普段テレビシリーズでは傍若無人ないじめっ子ですが、年に一度劇場版の時は心優しき力持ちになりますよね(笑)この一瞬の1割の刹那的な部分に萌えるんです。
伝わりやすいように、一般的に認知されているドラえもんを例に挙げましたが、プロレスラー・グレートムタにおいても同じことが言えて、前述の通りほとんどが武藤敬司名義での試合であってムタはドームクラスのビッグマッチの時にしか出現しません。
"極めて稀だから萌える"んです。
実際、エンタメを提供する側の武藤さんも「ムタはあえて希少性を演出するために乱発しない」というお話をされていた事があります。
遅刻などもそうですよね!いつも決まって普段30分前に来る人が、たった1回遅刻しちゃった時必死にペコペコしていると、もう苛立つどころかにやにやしちゃいませんか?僕はしちゃいますし、それどころかなんか好感も持てます。
これが頻繁に遅刻しているとそもそもギャップにならない上に、ちょいちょいペコペコしている姿はなんか萎えてくる(毎日遅刻している人はそれはそれで確立しているので好きです)
なので、つまりそういうことだと思います。(どういう事)
まとめ
ということで、ギャップ萌えの最高峰ともいえる『善悪の究極の二面性を併せ持つ天才レスラー武藤敬司&グレートムタ』の考察を通じて、ギャップの魅力についてお伝えしました!
すべてプロレス好きである筆者である僕の個人的見解に基づくものですが、日常のコミュニケーションや企画構成において応用できるものも多いと思います。
僕もジーエーピーを駆使できるくらい1つの強みを尖らせたいと思います。←ジーエーピーって言いたいだけですごめんなさい。